〈総合〉 ★★★★★
〈ストーリー〉 ★★★★★
〈構成〉 ★★★★★
〈美しさ〉 ★★★★★
〈音楽〉 ★★★★★
タグ:美しい、綺麗、壮大、都会と田舎、東京、飛騨、弛緩と緊張、強弱、起承転結が見事、オープニングが最高、劇中歌シーンが最高、三葉可愛い、巫女、彗星、紐、たそがれ、誰そ彼、夢、時間、時を超える、その一瞬、すきだ、君の名前は…!、Your name.
とにかく美しい作品。
東京を歩きたくなる。
たそがれ時の空を、夜空を見上げたくなる。
「それは、まるで夢の景色のように」「ただひたすらに」「「美しい眺めだった」」
久しぶりに何回も観たくなる作品に出会った気がしました。瀧と三葉(みつは)の出会いは東京の電車、そして巡り会えたのは、たそがれ時の、この世とは違う異次元の空間だったんじゃないかと思います。三葉の眼に、煌めく彗星が映り、それが二つに分かれて村を襲うシーンはとても胸が痛くなりました。
序盤からの二人の入れ替わり日常シーンから、二人の涙と瀧が村は破壊され三葉は死んだと知るシーンからの「転」でそれまでのほのぼのから一気に「えっ…」と引きつけられました。その後の二人の異次元での再会、現実での再会と感動させられ、上手くラストへつなげてられていたと思います。なんだか余韻が残るところも、この原作者さんの持ち味なのかなと考えたり…。RADWIMPSの音楽が流れる場面はほんとに鳥肌が立つくらい良かったし、大好きなシーンです。
新海誠さんの作品は「秒速5センチメートル」しか見たことないので新海誠作品初心者ですが、そんな私なりに「観てよかった!」と言える作品。
新海誠さんのインタビューでは「古今和歌集」からヒントを得たそうで、「思ひつつ寝ればや人の 見えつらむ 夢と知りせば 覚めざらましを」という小野小町の和歌から、こんなストーリーができあがったのかと思うと、制作の世界の可能性と素晴らしさを感じ、凄いなぁとしか言いようがないです。
DVDで保存版にしたいくらい良い作品でした。あと何回か観て消化しながらレビューを更新したいと思います。