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?「予告犯」感想│邦画レビュー

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評価┃★★★☆☆

※ネタバレありです

ずっと観たいなと思ってた「予告犯」。
やっと観ました!

なんだろう、タイトルと新聞紙被った生田斗真のポスターに惹かれてました。

もっとコミカルな感じなのかなって(勝手に)思ってたら、けっこう真剣に観る感じの映画だった。

予告犯の目的が、世の中の悪を制裁するっていうデスノートのキラに似てるのかなぁって最初思ったけど、

最終的な目的は、亡くなった友達のお父さんを探すためで「小さいことでも人を動かすには十分」という窪田正孝演じるネットカフェの店員が言った言葉に確かにって思わせられた。

ストレスフルな社会、ネットの生放送やTwitterなどのSNSが広まり、ネタとして扱われる現代の社会、雇用問題、などなど社会や社会問題をそのまま切り取ったみたいな感じで、すごくリアルに感じた。

生田斗真演じる奥田宏明/ゲイツが、フィリピンから来た「ひょろ」が亡くなって埋めるシーンで

「お前が腎臓を売ってまで来たかった国がこんなザマでごめんな」

って言うシーンで涙が。。。

確かに、日本は先進国で発展途上国の方から見たら夢の国なんですよね。
水道をひねったら水がでる。お湯もでる。
冷暖房の整ったしっかりした家がある。
お店に行けばご飯がある。
道路が舗装されていて快適に移動できる。
車も電車も新幹線も飛行機もある。
義務教育で学校に通えて、スマホもあって、テレビもあって、、

だけど、実際日本に生きてる私たちは、物質的には豊かだけど、それに伴う心の豊かさがあるかといえばそうじゃなかったりします。

競争社会、格差社会、そんな厳しい世の中で、自分を守るのに必死で相手を思いやる余裕がなくなっちゃったのかもしれない。忘れちゃったのかもしれない。

みんながみんなそうでもないし、時と場所と状況にもよるんだろうけど、そういう風潮なのは確かでしょ。

でも、そんなのおかしいってちゃんと思う心がどこかにあるのも事実で、ゲイツは社会からドロップアウトしてしまったかもしれないけど、派遣時代に上司からひどい扱いを受けて、その後も人と見なさない、ただの労働力として扱われて、、

ひょろの死とそれを見た危険物処理のまとめ役のおっさんの情のない言葉がきっかけで、そのおかしいって思う心が爆発したのかな。

それから、シンブンシとして悪を懲らしめるわけだけど、

やってることは目には目を的な制裁で許されることではないと思うけど、
私はゲイツたちに共感するし、ゲイツたちの側の人間だなって思います。

ドラマ版デスノートのキラとか、ジョーカー許されざる捜査官の伊達さんとかも、法律とか現状じゃ裁けない悪を裁くんだよね。

おかしいって思いつつ忍耐するのが大人?
おかしいことをおかしいって言うのは、我慢もできない子ども?

違うと思うの。
間違ったことがまかり通ってるのなんておかしい。
おかしいことは正したい。
間違ったほうが我が物顔で生きてるのなんて許せない。

悪を制裁したドラマの主人公たちはこんな気持ちだったんじゃないかな。

激しく共感。


最後にゲイツが自分だけ死ぬようにしたこと、また、自分が全て悪いと周りには思わせるような証拠をわざと残したこととか、
なんとも切なかった。。。

死ぬなよって言いたいとこだけど、
ひょろの死でおっさんを殺したときからもう終わったって思ってたんだよね。
どうせ終わりならひとつやってやろうって。
死を覚悟した人は、ある意味強いと思う。

でも、自分に与えられた命を簡単に絶ってしまうのは本当に悲しいこと。

でも、自殺なんかはほんとに追い詰められてるんだろうな。他人には簡単に理解できない。そうならざるをえない状況、環境ってあると思う。

だから、簡単に、自殺なんてするな!なんて言えないよね。

やっぱりそういう環境は変えてかなきゃならない。

いろいろ考えさせられる映画だった。

邦画はなかなかいいなって思うものに出会えないんだけど、見応えはある、観て後悔はしない映画だったと思います。